コンセプト

制作サイドとして、ホームページ制作のゴールはどこにあるかを考えたとき、その答えを出すのは決して容易なことではありません。それは、ホームページを開設しようとしている発注者様のニーズを把握しようとすると、必ずその向こう側には、そのホームページを利用するユーザーの多様なニーズが存在し、それらすべてを理解しようとすると広範囲の調査・分析が必要になるからです。
当事務所では、案件毎の制作のゴール地点をしっかりと捉え、効率よく作業を進行し、クライアント様にもユーザーにも満足していただける成果物を提供できるよう、「感覚へのアプローチ」と「循環を促すシステムの構築」の2点をコンセプトの柱としてデザインワークに取り組んでいます。

感覚へのアプローチ

これまで私がデザインの仕事の中で大切にしてきたことは、「オシャレに」「カッコよく」といった表面的な意匠を制作のゴールとするのではなく、「消費者にとって本当の心地よさとはどういうものか、どのようにして多くの消費者に快適さを与えることができるか」という消費者の感覚へのアプローチです。

感覚へのアプローチ モノの見え方は見る場所、見る角度によって異なりますが、同じように「心地よさ」「快適さ」も消費者それぞれに感じ方は千差万別です。それらの中から一部分だけをピンポイントで取り出したり、反対に全てを無分別にデザインに反映しようとすると、現実の生活空間に上手く馴染まないモノができてしまうように思います。しかし、消費者の感覚というものはデザインの母体と言えるほど重要な要素なので、その取扱いはもっと分析的に行うべきだと思うのです。
データとしてサンプリングした消費者の生の声を、複数の視点を共有した多面体として捕らえ、そのマッスを適切にデザイン言語へと翻訳したり、デザインの要素へと丁寧に分解していく。そういった地道な作業を経由することによって、実用性と美しさを兼ね備えた、多くの消費者に快適さを提供できるデザインのアウトラインが浮き出てくるのだと考えています。

循環を促すシステムとして

これからの展望として私が思い描いているデザインワークのイメージは「循環」です。
「売れる商品を作ること」、それは確かに商業デザインの課題の一側面ではありますが、だからといって、商品がヒットさえすればそれで目標達成という短絡的な思考ではそのビジネスはいずれ立ち行かなくなるでしょう。つまり、商業デザインは消費者と企業がより良い関係を継続的に築いていけるような商品・サービスを生み出すべきもの、別の言い方をすれば、両者をつなぎ循環を促すシステムとして働くべきものだと思うのです。

循環を促すシステムとして 消費者が企業から提供された商品やサービスを心地よく体験する事が出来ると、消費者の満足感は自ずから様々な形で企業にフィードバックされます。そして、消費者と企業の間に双方向的な循環が生まれ、両者の絆が次第に堅牢なものへと高められてゆきます。その事が、さらに良質の商品を生み出す大きな原動力ともなるでしょう。
良い循環を促しビジネスを活性化させる、いわば循環器のような働きをすることが商業デザインの課題の全体像なのだと捕らえ、当事務所もその一翼を担えるよう、常にデザイン力・企画力の向上に努めてまいります。

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